海街ダイアリーの世界観が好きすぎて、鎌倉の近くに住みたいなあ・・と憧れて、本当に江ノ電沿いに引っ越してしまいました。そんな私がさっそく、海街ダイアリーにゆかりのある場所・ロケ地を巡ってきました。鎌倉から江ノ島まで、海街ダイアリーの世界を楽しみたいという方はぜひ参考にしてみてください。
目次
海街ダイアリーってどんな映画?
いまさら説明することも無いのかもしれませんが、
海街diary は是枝裕和監督、原著 吉田秋生作「海街diary」という漫画
から作られた映画作品です。
- 綾瀬はるか さん(長女 香田幸 役)
- 長澤まさみ さん(次女 香田佳乃 役)
- 夏帆 さん (三女 香田千佳 役)
- 広瀬すず さん (四女 浅野すず 役)
の4姉妹が主人公、鎌倉の家での何気ない暮らしを綴る映画です。
公式サイト:http://umimachi.gaga.ne.jp/
「何が大きな事件が起きる」という訳でもなく、どちらかというとフランス映画のように流れていく映画です。
彼女たち4人の美しさと鎌倉や江ノ島、そして映像の美しさ、血縁、親子の絆、日本人の生と死という事に対する関わり方がこの映画に引き込まれる魅力だと思います。
そんな海街ダイアリーのロケ地は主に江ノ島と鎌倉・葉山までの範囲に点在しています。
「海猫食堂」として使われた「文佐食堂」
4姉妹が一緒に夕食を食べに行ったり、すずちゃんのサッカーの練習のあとに訪れたり、何度か登場する「海猫食堂」
ここのオーナー役である「二ノ宮さち子」(風吹ジュンさん)が、病気に侵されて店を閉めざるを得なくなるという切ないストーリーの舞台となっています。
常連である福田仙一(リリーフランキーさん)が、さち子に想いを寄せているというほろ苦い大人の恋愛も華を添えています。わたし、この伏線が好きです。
本筋とは関係があまりないのだけど、小さな食堂で一人の女性が人生を息抜き、それをずっと見つめていた男性がいる。素敵ですよね。さち子さんを演じた風吹ジュンさんの可愛らしさあってこその役柄だったなあと思います。
その海猫食堂は江ノ島にある「文佐食堂」が舞台になっています。
文佐食堂は江ノ島に渡ったら左側へ道なりに行き、その先にあるヨットハーバーの手前の公園の奥の民家などが並ぶ地帯にあります。
観光客はあまり多くは訪れないのか、いつ行ってもこの辺は江ノ島とは思えないほど静かです。
私自身、まだ中には入れていませんが、食べログによれば定食が人気みたいです。
勝手に南蛮漬けはあったりするのかなーと想像を膨らませています。
観光客向けと言うよりは地元の方に愛されているお店のようですので、行かれる場合はそれなりの配慮をするべきではないかと思います。
住所: 〒251-0036 神奈川県藤沢市江の島1丁目6−22
電話: 0466-22-6763
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極楽寺駅周辺のロケ地めぐり
4姉妹の住んでいる古民家は映画の中では江ノ電の「極楽寺」にある設定です。
駅に急いですずちゃん達が朝走って行ったり、3人の母親である佐々木都(大竹しのぶさん)を送りに行って梅酒を渡すシーンとか、
風太とすずちゃんが花火大会の帰りに「浴衣、結構にあってるよ」と言うシーンとか、
何かと登場するのが極楽寺の駅です。
友達以上恋人未満みたいな2人の夏のワンシーンが素敵ですよね。
そして、駅を登っていくとすぐ見える赤い橋。
ここは幸(綾瀬はるかさん)が母親(大竹しのぶさん)を見送ったあと何かを思い巡らせるような表情をするシーンが印象的です。
また、橋を渡ってすぐのところには、すずちゃんがサッカーの練習のあと帰ってきて雨宿りさせてもらう「導地蔵堂」があります。
お堂の前にちょうど腰をかけられる場所があります。私も暑い夏の日に行ったので、少し休ませてもらいました。
1267年に建てられたという歴史ある建造物です。
そして忘れてはならないのが、「極楽寺」。目立たないのですが、駅のすぐ裏手にあります。
残念ながら極楽寺は撮影が禁止されています。その空気感だけ味わうのでも十分です。
ここはさち子さんのお葬式、おばあちゃんの法事などで度々登場します。
参考:https://www.city.kamakura.kanagawa.jp/kamakura-kankou/meisho/02gokurakuji.html
住所: 〒248-0023 神奈川県鎌倉市極楽寺3丁目7
ついでに切通しの坂にも足を伸ばして
せっかく極楽寺まで来たら、そのまま歩いて長谷まで行ってみましょう。
長谷に向かう切り通しの坂は、幸が花火大会の昼に買い物をして歩いて帰ってくるときに通る道です。
ここは大昔、新田義貞の鎌倉攻めの際に、極楽寺坂は激戦地となった場所です。
鎌倉幕府の硬い守りによりこの坂を新田義貞は迂回して、別のルートから鎌倉へ攻め込んだのです。
それほど、今でこそ整備されていますが険しい道だったことがうかがえる場所です。
海辺を歩くシーンで欠かせない「七里ガ浜」
海街ダイアリーの中で、途中何度か登場して切り替えの場面として大事な役目を果たしているのが海辺のシーンです。
七里ガ浜、由比ヶ浜、材木座海岸など登場するのですが、七里ガ浜海岸は大事なシーンで登場する外せないスポットです。
幸が恋人(不倫相手)の小児科医(堤真一さん)と別れ話のようなお別れの会話をする場所は、七里ガ浜から稲村ヶ崎の間にある階段でした。
バックに黄色い塗装の「ロンディーノ」というお店があるのが目印です。
潮が満ちている時間帯だと、階段のすぐ下あたりまで波打ち際が来ているので濡れないように気をつけて。
そして、物語のクライマックス。4人がさち子さんの葬儀の後、会話しながら歩くシーンは稲村ヶ崎をバックに七里ガ浜を歩いていました。
海から蒸気があがり、もやがかっていて幻想的な映像になっていましたよね。
冬はスッキリ晴れていることが多いですが、夏場は結構もやっていることが多いですよ。
住所: 〒248-0025 神奈川県鎌倉市七里ガ浜東2丁目1
三女の千佳(夏帆さん)が働いていたSPORTS MAX
千佳ちゃんが働いているスポーツ用品店「SPORTS MAX」は、藤沢に実在する「SEKIMIZU SPORTS」が舞台です。看板となっている屋根の部分も全く同じ感じですよね。
このお店の中には入れなかったのですが、映画で登場するままの雰囲気に見えました。
すずちゃんがスニーカーを買いに風太たちと訪れたり、千佳が恋人?の浜田三蔵(レキシの池田さん)と釣りにいく話などをするシーンが印象的ですよね。
レキシの池田さんが本当にいい味を出していて、物語のアクセントになってるなあーと思います。
そして、ほのぼのキャラの千佳ちゃんは極楽寺から江ノ電に乗って藤沢に通勤していたんだろうなーと想像しています。
関水スポーツ
住所:〒251-0025 神奈川県藤沢市鵠沼石上1丁目3−1
電話: 0466-26-3355
URL: http://www.sekispo.jp/index.html
ルートのご案内
今回紹介したスポットを巡るならば、長谷下車スタート、または藤沢からのスタートがおすすめです。
藤沢(関水スポーツ)→江ノ島(文佐食堂)→稲村ヶ崎駅(七里ガ浜駅より撮影地には近い)→極楽寺(徒歩)→長谷でゴール
という流れでいくとスムーズに見ることができるかと思います。
途中、他にも紹介しきれていない場所がありますので、色々と周りをみて見ると発見があるかもしれません!
ちなみに「すずちゃんの鎌倉さんぽ」を片手に行くと、かなり深いところまで見られると思いますよ。
漫画の内容で綴られているので、映画では登場しない場所も紹介されています。鎌倉のガイドとしてもかなり内容あg濃いのでぜひ読んでみてはいかがでしょうか。
まとめ
まだまだ他にも海街ダイアリーのゆかりの地は各所にあります。また追記していく予定です。山形の旅館まで行けたらいいかなあーなんて…。
ぜひみなさんも海街ダイアリーの世界観を、その土地に行って感じてみてください。新しい発見もあったりして、また帰ってから映画を見直すとグッと親近感が湧いて来ますよ。