沖縄生活で困ったこと。島暮らしのデメリットは不便さだけなのか?

沖縄に住んでみたいと思って、移住してみてから、必ずしも良いことばかりではありませんでした。

夢の実現をしたことをうれしいと思う反面、困ったことも多い沖縄生活。

私がどんなことに困ったのかお話したいと思います。

沖縄生活で困ったこととその対処法

いろいろと困ったことはあるのですが、なんとかなる場合と、慣れるしかない場合、お金でなんとかなる場合や、思考を変えればなんとかなることも。困ったことと、私がした対処法についてお話します。

噂に聞いていた通りカビが生える

沖縄に移り住む前から、インターネットや噂でもよくに聞いていたように、とにかくよくカビが生えます!!

これは梅雨どきに限ったことではなく、一年中可能性があるので、一切気をぬくことはできないのです。

私は沖縄だけに住んでいるわけではなく、ときどき家を空けることがあるので、その被害はますます広がりやすいという悩みを抱えることになりました。

カビてしまったのは、食べ物だけではなく、例えばタンス、そして一番ショックだったのは、祖母からもらって大事にしていたラム側の財布・・・・カバンに入れたままにしていたところ青白いカビが一面に生えていたときはゾっとしたものです。

カビが生えてしまうから、大事な靴、高いカバンとかは持って来れません。着ることもないけれど、ライダースジャケットとかも。よっていろいろと洋服のバリエーションにも制限がかけられてきます。

あと、家の中のクローゼットは常に開けたままにするとか、常に湿気取りを入れておくとか。カビやすいところは乾燥させておくためにも、時々エタノールをふりかけておくとか。

数えきれないほどの日々の細かな気配りがカビを撃退するためのキモとなります。

洗濯物が乾かない時期が長い

沖縄というと、日差しが強くて洗濯物がよく乾きそうなイメージを持っている方もいるかと思います。

たしかに、真夏とかは外に干しておけば1、2時間で乾いていることも少なくありません。

乾いたというか、干からびた・・といった方が確かかもしれませんが、パリパリになるほど乾きます。

しかし、その時期は真夏の6月末から9月くらいまででしょうか。

逆に、梅雨がやってくる5月頭から6月末までは、かなり洗濯物に悩まされる時期になります。

沖縄の梅雨はとにかく湿気がすごい!!!

町中が蒸し風呂ですか?ってくらい、蒸し蒸ししています。

梅雨になると晴れる日ももちろんあるのですが、いつでも降り出しそうな空の色をしていると干すわけにもいかないので、部屋干しになります。

関東だと割と部屋干しでも数日待てば乾いてくるのですが、沖縄の場合はそうもいかず。

何日干せども乾かないこともザラです。そのうち部屋が匂ってくるので、干し続けているわけにもいきません。

それに、気をつけないければいけないのがカビのもんだい。

目の見えないレベルでカビが増えると、それが喘息やアレルギーの原因にもなるので、軽視できないわけです。

(わたしは結構めんどうな喘息持ちなので余計に気にしていました)

よって沖縄の家庭には、大抵のばあい除湿機があります。関東では除湿機よりも加湿器の方がニーズが圧倒的に高いので最初とても変な感じがしましたが、確かに除湿機はあった方がいいでしょう。

私の場合、乾燥機を使いこなして対処

うちはマンションにスーパー便利なガス乾燥機があったので、ひとまずタオルや耐えうる服は洗濯には困りませんでした。でも、乾燥機を使うことが前提になるため、かけられないような繊細な繊維の服は着ないようになってしまい、、当然おしゃれへのこだわりとかも捨てざるを得なくなります。

ある程度、自分の中で折り合いをつけて、ガンガン洗えるけどおしゃれな洋服というのを探すようになっていきました。

島暮らしだと、コミュニティが小さい

どこの地域にも、その地域特有のコミュニティーの近さというか広がり方というか、距離感というものがあると思います。

私は主に東京(+タイ)でしか住んだことがないですが、東京はよく言われるように、距離をみんながある程度保って暮らしているのだと思います。

殺伐としている、と思われがちですが、決してそんなこともないです。偶然にも住んで来た場所はどこもいわゆる都会と呼ばれる場所でしたが、近所にいる人のことをなんとなく知っているし、商店街のおじちゃんが子供たちを見守っていたり、話したこともほとんどないけれど挨拶だけは交わすような近所の人がいたり。

それでも、べったり誰かが土足でプライバシーに立ち入ってくるような感じではなかったと思います。

それなりの距離感を保っていることが、あたり前だと思って何十年も生きてきました。

地方から来た人にとっては、場合によってはそれが冷たいと感じるのかもしれませんが、残念ながら生きて来た境遇が違うと、わからないことも多いです。

それを思い知ったのは、沖縄に住んだことが大きなきっかけになったと思います。

沖縄でも私が住んでいる宮古島は、小さな島です。人口は3万人と東京の新宿区と同じくらいいるということでしたが、そんなにいるとは思えないほど。

 

主に会話する話も、家族やテレビのこと、他人の悪口、うわさ、、とかそんなことばかりで、私は結構辛くなることもありました。

どこにもいるかもしれませんが、家庭の金銭事情やら、家庭事情などについても根ほり葉ほり聞きたがる様な人もいて、生きている世界が狭い、としか言いようがないような状態だったりします。

とはいっても、東京とか都会で受ける陰湿なストレスやきついパワハラとかと比べたら些細なことなんでしょうけどね・・ここは、明るく前向きに、お気楽でいいなあくらいに捉えておけばいいと思います。

(沖縄の人、全員に対して言っているわけではないですので、極端に捉えないようにおねがいします)

最先端のものは手に入らない、通販も遅い

都会であれば、新しいもの、流行のものが簡単に手に入るし、目にも入ってきます。

たとえ買わなくてもテレビや雑誌などで、目にしたり、人が使っているのを見て知ることもありますよね。

でも、沖縄は正直言って色々と入ってくるのが遅いので遅れています。

雑誌も場合によっては1ヶ月前のものが売っていたりします。

現地の方は、それでも「昔よりだいぶ都会的になってきて、なんでもある」と結構自慢げに言うのですが、いやいや、まだやっぱり無いですよ、と心の中で思ってしまいます。30代以上くらいになって、そう言うことを言っていると、ちょっと外の世界を知らないのか、負けん気が強いのかな、、と思わざるをえません。

もちろん 都会的であること=えらいこと だと思っていませんし、そんなことを求めて沖縄に来たなら帰った方がいいと思いますよ。

しかし、生活する以上、物は必要です。

あなたが、「もう完全、自給自足のナチュラルな暮らしをするんだ!」 と言うならば、それは全く問題ないのかもしれませんが、既製品のブランド品、人気商品、定番商品などを使って生活していくならば、絶対にどこかで何かを買わないと生活が成り立ちません。

その面では、最低限の物は沖縄にはあります。特にこだわりがなく、何でもよいという方は全然困らないと思います。

しかし例えば、

  • どこどこ産の野菜でないと食べない
  • 外国ブランドの商品を使いたい
  • オーガニックなものじゃないとダメ
  • お味噌にこだわっている
  • 洋服は〇〇ブランドの最新モデルを着たい

などのように、こだわりが色々とあって、それは譲れないものだったりすると、結構厳しいところがあります。まず、質のいいものなんてそうそう売っていません。質より量、安ければいいと思っている思考回路の方が多いです。

扱っているお店も限られていて、本島の那覇に行ったとしても、少し昔の駅ビルレベルのデパートしかありません。(口が悪くてすみません 笑)

通販で買えるものは買う、そして諦める

私の場合は、通販である程度対応するようにしてましたが、あとは帰った時にまとめて買ってきたりしていました。

それでも湿気てしまうので、カビたり湿気るようなものは、大量には買ってこれませんが。

通販で何でも一通り手に入るし、不便はないと地元の人はいいますが、それはそれに慣れているから。

一度便利を味わってしまった人にとっては、不便に感じてしまうかと思いますよ。アマゾンですらも、1週間はかかります。長い時は10日くらいかかりましたし、最悪な時は破損していて、交換してもらったりしてました。

こだわりがある人も、最初は気になって仕方がないかもしれませんが、沖縄にくるとだんだんと小さなことがどうでもよくなってくると思います。無理しなくても、次第にある程度のところで妥協できるようになるはず。

これが一番大事なことだと思うのです。

今までと違う価値観でそこで暮らせるようになってこそ、移住成功と言えるのではないでしょうか?

ダメだったらば・・・その時はその時です。

さいごに

色々とネガティヴなことを書いてしまいましたが、決して沖縄暮らしを否定しているわけではありません。

しかし、あらかじめ知っておくと、知っておかないのでは、行ってからのギャップが小さくて済むと思うのです。行ってから、なんだか思ってたのと全然ちがう・・とがっかりして後悔しないように、予め心の準備をしておけば、あなたの移住ライフも成功すると思いますよ!

 

 

 

 

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