宮古島には3つの離島があり、その中でも北側にあるのが池間島です。池間島には美しい穴場のビーチがあり、北側には八重干瀬という大きなサンゴ礁が広がる、貴重な自然環境が残されています。
池間島に渡るには池間大橋を渡ります。通常は車で渡るのですが、私は美しい海をじっくり見たいという理由から、池間大橋を歩いて渡ることにしました。
今回は、池間大橋を歩いて渡る方法を、実際のレポートと共に紹介していきたいと思います!
目次
池間大橋を徒歩で渡ることにした理由
池間大橋までは普通は車で渡ります。
池間大橋そのものが2kmほどあり、さらに池間大橋に入る手前の岬の部分だけでも1kmほどはあります。
しかも宮古島は日光が厳しく歩道が整備されていないので、まずあまり歩く人がいません。
それでも私が歩くことを選んだのは、
- 車がないから
- 歩いて渡ったほうが海をよく眺められるから
- 橋の下にいるウミガメに会いたいから
という理由がありました。
バスでも渡ることができるのですが、バスでは外をよく眺めることはできません。
途中で降りたいといってもレンタカーのように自由に降りることはできないので、橋から綺麗な海を見られるのはほんとに一瞬のことです。
池間大橋は伊良部大橋と比べても高さがないので、海面が近くて海中までよく見えます。
また、周辺にサンゴが多いので海の透明感も高くて、東側の青さは他の橋とは違った魅力があります。
しかも運がよければウミガメが泳いでいるのを見られるという噂も聞いていました。
だからこそ、池間大橋をゆっくり眺めたいという気持ちがあり、歩くことにしたのです。
池間大橋を徒歩で渡るまでの準備
池間大橋を渡るには、ある程度の覚悟が必要でした。
というのは、初めて歩いて通るので道の状況がわからなかったのです。
歩道がない場所も多いので、Googleストリートビューでじっくり道路の状態を見ておきました。
また、だいたい正味2時間程度は外にいることになるので、日焼け止め対策はしっかりしました。
荷物が多いと疲れるので、身軽な服装にして、帽子とサングラスは必須です。
池間大橋の手前まではバスを活用しよう
池間大橋は歩いて渡るとしても、そこまで宮古島の中心部から歩くのは無理です。
池間大橋に至るまで中心部から10km以上あります。
宮古島は北に長い島なので、案外と距離があるのですよね。
レンタカーがあれば、池間大橋の手前の駐車場に停められるのでそこから歩くことも可能です。
車がない場合には橋の近くまで行くにはタクシーまたはバスが便利です。
バスであれば「平良」からだいたい400円程度で行くことができます。
実際に池間大橋を渡るまでの経路
バスで行くので、スタートは「平良」というバス停になります。
平良以外では「平良港」や「公設市場前」などからも乗車できます。
系統6「漁協前」行きの路線に乗ります。
詳しくは宮古島のバス会社ホームページを参考にしてください。
もし先に池間島まで渡りたいならば、「学校前」が池間大橋の最寄りです。
後ほど説明をもう一度しますが、正直いって「狩俣」から池間大橋までは遠いです。
体力に自信のない方は「学校前」で降りて橋の途中まで行き、再び「学校前」から帰るのがおすすめです。
狩俣で降りたら、バスと同じ方向に進んでひたすら歩いていきます。
はじめは住宅街や学校がある地域なのである程度道は舗装されています。
しばらく歩くと「雪塩製作所」が左手に見えてきます。お土産屋さんに立ち寄りたいところだったのですが、次のバスまで2時間しかないので、今回はスルーです。
しばらくすると、歩道が完全に草で覆われていて歩けなくなります。車には十分注意してください。
橋の手前まで到着すると、駐車スペースのある展望台が右手に現れます。
遠浅の海、サンゴなどを間近に見ることができます。
このように美しい海を両側に眺めながら、1時間弱かけて横断していくことになります。
渡っている途中で出会った感動的なシーン3つ
橋を渡り始めると、程なく素晴らしく青い海が視界に入ってきます。
その景色は進めば進むほど、どんどん変わってきて、常に海の景色は飽きることありません。
中でも、わたしが感動した3つのポイントをご紹介します。
右手に広がる超絶ブルーな海
橋を狩俣側から池間島方面へ進んで行くと、右側前方に部分的に特に透明度の高いブルーの海が見えてきます。
この特に青い部分はサンゴが少なく、均一にうすいブルーが広がっているので本当に美しいです。
息をのむ美しさで、感動して言葉が出ないほどでした。
橋の両側にどこまでも広がる青い海
橋を渡るので当たり前と言えば当たり前ですが、両側に真っ青な海が広がっているのを肌で感じられたことが、とても新鮮な体験でした。
バスで渡った時には、どうしても片側の窓からのぞいているだけで終わってしまい、両側に広がっている実感があまり得られませんでした。
でも歩いて渡ると、前方左右後方すべてに海が広がっています。
怖くなってしまうほど、真っ青で綺麗な海に囲まれている感覚はとても気持ちが良いものでした。
ちなみに橋を見渡すことができる展望台が池間島側に渡ったところにあるので、そこで一旦休憩がおすすめです。お土産やさんもあります。
ウミガメと感動の出会い
池間大橋の下にはウミガメが泳いでいることがあり、見える時もあるという話は地元の方からも聞いていました。
バスで通った時は、視線を近くに落とすことができないし、スピードもあるのでウミガメの存在は確認できませんでした。
歩きで渡った今回は、ゆっくり海を見ながら進むことができるので、初めてウミガメが泳いでいるところを目撃することができたのです。
前方の海面になにかいる・・・と思ったら、ウミガメが泳いでいたのです。
野生のウミガメが泳いでいるのを見たのは初めてだったので、すごく感動してしまいました。
歩いて渡ったからこそ得られた貴重な体験だと思います。車だったら見過ごしていたはずです。
渡るまでにはどのくらいかかったか?体力的な疲労は?
バスを降りて橋に差し掛かるまで30分ほど歩き、そこから橋をゆっくり展望台なども見ながら渡っていたので渡りきるまでには1時間15分ほど経過していました。
そこからバス停までさらに20分ほど歩いたので、結局「漁協前」のバス停まで1時間45分くらい歩き続けました。
次のバスの出発時刻が下車から2時間後だったので、ぴったりといえばぴったりだったのですが、案外ギリギリで焦りました。
そのバスを逃すとまた1時間以上来ないので・・・
また、渡った日は晴れの日で気温は25度ほど。暑すぎる日ではなかったのですが、それでも日光がきついので、途中結構しんどい時間帯もありました。
もう少し暑い時期になったら、危険な行動だったかなと思います。
7月から10月くらいまでの夏季シーズンは熱中症になる可能性もあるので、歩くのはおすすめできません。
結論として、おすすめの歩き方とは?
歩いてみた結果として、わたしの場合は健康的な問題もなく渡りきれて、景色も十分に楽しめたので後悔はありません。本当に歩いてみてよかったし、また行って見たいと思っています。
でも、みなさんにおすすめする上で気になるのは体力的な疲労です。
普段歩き慣れている方や、運動している方ならば全然大丈夫だと思いますが、普段あまり動いていない方は正直きついでしょう。
わたしは普段から5キロ程度は軽く歩きますが、それでも日光と風に煽られるのでかなり疲労しました。
今回は「狩俣」から「漁協前」と横断することにしましたが、今考えてみると「漁協前」または「学校前」で降りたほうが狩俣よりも橋に近いです。歩く時間を短くできます。
だから次回は楽したいなら橋をバスで渡ってしまって「漁協前」または「学校前」から橋の方へ戻る形で進み、橋の途中まで少しあるいて戻る方法を試してみたいと思っています。
もしあなたも不安があれば、バスで橋を渡ってしまって、往復してバス停に戻った方が楽だと思います。ぜひ池間島を歩いて絶景を体感してみてくださいね。
バスを使った旅行をお考えならば次の記事も読んで見てくださいね。